行動分析的に正しい計画の立て方
行動分析的に正しい計画の立て方

行動分析的に正しい計画の立て方

こんな経験ありませんか?
・計画していたよりも,倍の時間がかかった。
・半分以上できてないTo Do リスト
・ジム週4回に行くと思ったけれど,週に1回しかいけてない。
計画通りに行かないのは,「実行と時間のズレ」が原因かもしれないです。

1.2つの「実行と時間のズレ」

マルチタスク>モノタスクという幻想

経験によらない見積もりの時間

●経験によらない見積もり時間

みなさん,スケジュールを立てるとき,その作業にかかる時間はどれくらいに見積もっていますか?このデータを見てみましょう。

見積もり時間 ✖️ 2.0 = 実際にかかった時間

行動経済学のノーベル賞を受賞したカーネマンは,学生が論文執筆にかかる見積もり時間「最低27日間,最長日数49日間」だったのに対して,実際に書く終える時間が「平均56日間」だったことから,計画の実行時間は,見積もりの時間よりも約2倍かかると予想しました。

このことから,人は計画錯誤という自分の実行時間を客観的に評価できないこと」が,計画通りに行かない原因であると考えられます。

これを改善するためには,行動分析学の「行動実験」を紹介したします。

● マルチタスク>モノタスクという幻想

忙しい日常では,どうしても複数のことを同時に行うマルチタスクになりがちです。しかし,このデータを見てみましょう。

マルチタスクは,シングルタスクと比べてパフォーマンス0.6倍,作業時間1.5倍,作業ミス1.5倍にする

このデータからわかる通り,シングルタスクが圧勝でした。つまり,工夫してシングルタスクにした方がいいという結果です。
しかし,仕事ではそんなこと言ってられないですよね。

忙しい中でも,シングルタスクにする方法は,ディテール・スケジューリングという方法を紹介いたします。

2.「実行と時間のズレ」を解消する2つの方法

行動実験

ディテール・スケジューリング

行動実験

行動実験とは,特定の行動とそのときの状況,その後の結果,所要時間を整理していく方法です。たとえば,私の場合は,この記事を書くのに,スタバで1時間半かかりました。その結果,「モチベーションUPの知見を提供する」という自分の価値とつながる活動に従事できたと感じることができました。

このように,行動を記録して,その結果を整理してみると,自分がどの状況で,その行動に時間がかかったのか,さらには自分の幸せにつながる活動は何かを整理することができます

これを週末に整理して,以下のことをすると,計画錯誤がなく,計画通りに自分の時間を過ごせます。

1.無駄な時間はどれか?

たとえば,SNSの返信が帰ってくる時間が,20分ごとでした。しかし,実際に返信したのは,12時と21時だったら,その時間に絞ってSNSの返信時間を設定することができます。そのほかの時間は,減らせばいいのです。

2.大切な時間にどれくらいかかっているのか?

減らした時間で,何に時間を割くのかも重要です。行動分析学では,やることを増やして,問題行動を減らす法が問題行動の低下に効果があることが示されています。大切な時間にどれくらいかかったのかをリストにして,減らした時間の中に,大切な活動を入れましょう。

○ディテール・スケジューリング

1つ活動 = 活動(30分)+休憩(10分)

忙しくマルチタスクをしなければならない社会人は,活動を細分化することで,”マルチタスク → ディテール・シングルタスク”で,シングルタスクにできるでしょう!

しかしながら,僕はどうしても細分化しても,目の前のできごとに集中力が奪われてしまってました。なので,「今やるべきことを書いた付箋」をPCのトラックパット端に貼ってました。これを見れば,今やりたいことに戻ることができる。そうすると,マルチタスクのように見えて,実は,シングルタスクという活動の進め方が可能になるのです。

このように,人は「実行と時間のズレ」によって,計画通りに行かない可能性があります。

・行動実験(行動,状況,所要時間,結果の記録をとる)

・ディテール・スケジューリング(1つ活動 = 活動;30分 + 休憩;10分)

を使って,「実行と時間のズレ」を修正し,自分にとって大切な行動を増やしていただけると嬉しい限りです。

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