今の仕事を続けながら,小さな達成感が得られる方法
今の仕事を続けながら,小さな達成感が得られる方法

今の仕事を続けながら,小さな達成感が得られる方法

仕事選びにおいて,重要な基準のひとつはなんだと思いますか!?
鈴木(2019)は,著書「科学的な適職」4021のキャリア関連の研究をもとに,こう述べています。


「小さな達成感が仕事のモチベーションを大きく左右する」

このことから,

・仕事のフィードバックはどのように得られるのか?
・仕事の成果とフィードバックが切り離されていないか?

を考えた上で,仕事を選びましょうと言っています。確かに,達成感が得られる仕事につければ,仕事を通して自身の幸福を高められるかもしれません。しかしながら,


・今の仕事を辞めるわけには行かない。
・言われなくてもわかっている。

という方いらっしゃるのではないでしょうか?

このような仕事に達成感が得られないけれどモチベーション高く仕事に挑みたいという方に,今回は「今の仕事を続けながら,小さな達成感が得られる方法」を行動分析学の観点から提案したいと思います。

まず,今の仕事を続けながら,小さな達成感が得られる方法に入る前に,行動分析学では,達成感をどのようにして捉えているかについての前提に触れたいと思います。

モチベーションは,行動によって得られるメリットと避けたいデメリットによって,維持されている。

一番わかりやすい例は,イルカショーのイルカです。イルカは,大ジャンプ(行動)の後に,必ず餌(メリット)が与えられます。

人間と他の動物は,違うという意見もあります。私も,その意見に賛成です。しかし,人間は考える力があるため,メリットとなる対象が広いと考えられます。

たとえば,読書をするモチベーションが高い方も,読書によって好奇心が満たされるもしくは読書をとおして得られるストーリーでワクワクするなどメリットがあるからこそ維持されるのです。

行動分析学では,「達成感」も,メリットの一つとしてとらえることで,考え方の幅が広がるのではないでしょうか?

達成感を今の仕事を続けながら,小さな達成感が得られる2つの方法

先程,他の動物と違う人間の特徴は,「考える力」ということを述べました。この「考える力」を工夫して,小さな達成感を得るように工夫することが2つの方法から可能になります。どのようにするかというと,メリットが得られたという実感が得られる2つの方法を取り入れるのです。

・スリー・グッドシンクス法

・トークンエコノミー法

スリー・グッドシンクス法とは,名前の通り3つの良かったことを考えるということです。人間は,実は仕事をしているときは,自分のメリットには気づきづらいです。「今日の晩御飯何にしよう」と考えているときに,考えていることに気づいていないのではないでしょうか?

したがって,時間をとって自分の達成感を実感する時間を取る必要があります。そこで,ポジティブ心理学のセリグマン博士が開発した幸福をあげるための方法である「スリー・グッドシンクス法」が小さな達成感が得られたことを実感するのに役立ちます。

最も重要なのは,それをアプリや紙を使って書き出すことです。さきほどの「今日の晩御飯何にしよう」の例のように自分の頭の中では,自分を客観視することが難しいからです。

おすすめは,google カレンダーを使って,お風呂に入る前などの3つ日記と一緒に考え記入することです。1週間ためすと,自分が生き生きしていることに気づくかもしれません。

・トークンエコノミー法

トークンエコノミー法とは,行動するごとにすぐに,シールなどもメリットを与えるという方法です。子どもころに,授業で発言するともらえるシールと同じです。当面の目標(1日の目標)を決めて,それを達成できたと自身で判断した場合,自分ご褒美として,シールを自分で与えるというものです。子ども騙しの方法という意見もあるかもしれません。しかしながら,今回の工夫点は,「達成感を得られる工夫」です。大人の場合でも,自身の目標に近づいているという実感につながればいいのです。

実際に,経営コンサルタント会社で,「事故0」という目標を達成するために,その目標のために今日も努力したという実感が日常で得られづらいという理由から,事故0だった日にカレンダーにシールをはるという手法をとり,効果をあげています。

個人的には,アプリを使うのもおすすめです。

「DotHabit」というアプリは,自分の目標を記入し,それが達成できた場合,ボタンを押すことによって,心地のいい音とおもに,スタンプが溜まるようになっており,自分の達成の実感を得るために使ってます。

このように,仕事でモチベーションを維持するには「小さな達成感」が必要です。そのために,スリーグッドシングス法と,トークンエコノミー法を日常に取り入れて,モチベーションを高めていただけたら,嬉しい限りです。

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