スクールカウンセラーで初めての勤務日で,どのように活動すればいいのかで悩んでいませんか?自由度の高いスクールカウンセラーだからこそ,初めての勤務校でそのように活動していけばいいのかで悩まれる方多いのではないでしょうか?
実は,「勤務初日で行うSCのためにアクション・プラン・リスト」を実行するだけで,その後のスクールカウンセラーとしての活動がやりやすくなります。
なぜなら,「勤務初日で行うSCのためにアクション・プラン・リスト」を実行すると,教師の方との信頼関係構築と学校アセスメントの両方が達成できるからです。つまり,学校の課題と連携する人間関係の2点さえ押さえておけば,自ずと次回やるべきことが決まりますよね。さらに,疑問やわからないことが浮かんだ時も先生方に聞きやすくなるということです。
この記事では,「勤務初日で行うSCのためにアクション・プラン・リスト」について根拠を含めて説明していきたいと思います。
目次
- 受容しながら学校を知る
- 校長先生から課題を聴く
- 副校長先生から学校の方針とSCとして求められる役割を聴く
- 必要なものを整える
- 写真をお借りする
- 記録簿をつける
- 備品などを整える
- 相談できるようにする
- まとめ
受容しながら学校を知る
結論を述べますと,必ずするべきことは学校の方針を知ることです。
なぜなら,スクールカウンセラーとしての活動の方向性を定めるためです。
もし,学校の方針を知らずに活動したら,先生たちから一緒にやる気がないんだと思われます。
さらに,学校の方針を聞くことは,先送りすればするほど聴きたいづらくなります。なぜなら,「今さら」と言われる不安や,今まで何してきたの?という疑問につながるからです。
なので,必ず学校の方針を最初に知るために積極的に質問しにいきましょう。知るべき学校の方針は,学校の方針,SCとして求められる役割,先生方の原則的な動きの3つです。そして聞く順番は,校長先生,副校長先生,主幹教諭,コーディネーター,キーパーソン,義務の先生,保険教諭です。先生方の忙しい時間帯はバラバラなので順番は前後しても構いません。しかし,学校全体の方針を知ることが目的のため,原則としては公務分掌の上の人から話を優先的に聞いていきます。
校長先生から学校全体の方針を聴く
校長先生から学校全体の方針を聴いていきます。基本的には,スクールカウンセラーとしてチームに入るため,不登校,問題行動,特別な支援の必要な児童生徒についての学校の方針を聞いいきます。
大きくは,学校の課題,その課題に対する方針,スクールカウンセラーとしてどのようなことを求めているのか?
副校長先生から学校ニーズ,相談室の位置付け,求められる役割について聞く
副校長先生は,現場の管理者で全ての子どもたちの現状や活動の動きを把握しています。また,スクールカウンセラーの勤務管理,カウンセリング室の備品など経理も担当されています。したがって,児童生徒の全体的な様子,SCに求める役割,相談室のルールについて確認しておきましょう。相談室のルールについては,
・児童生徒が利用する時間帯(学校によっては休み時間しか使えない)
・授業中の来談についての扱い
・児童生徒の申込方法と時間
・報告連絡の方法について
・教育相談室の開室時間
についてです。
また,副校長先生も現場で忙しくされていることが多いので,「前任のスクールカウンセラーと同様でお願いします」と一刀両断されることもあります。その場合は,前任スクールカンセラーの情報と児童生徒の現場の様子などを踏まえて文章にして報告することを勧めます。文章にすることで,これはこれは違うなど指摘してもらうケースが多いです。しかしながら,最初に聞いた上でこう理解したというのが重要なため,最初に副校長先生から学校について聞くことは重要です。
教務主任から生徒指導上の問題や学年の動き,保護者の対応について聞く
教務主任の先生は,学校全体の時間割や行事日程の管理をしています。したがって,生徒指導上の問題や学年の動き,保護者の対応についてくわしく知っています。SCとしては,校内研修や生徒指導上の児童生徒の情報の共有に役立ちます。話をしながら,SCは生徒指導(いじめ対応)などでこのようなことができるなどの思いを共有しておくことが大切です。
各学年主任から各学年の不登校,問題行動の現状について聞く
各学年主任,生徒指導主任は,学年ごとの現状をまとめる役割を担っています。さらに,小学校の場合は,授業中に職員室にいる場合が多いです。したがって,各学年の現状を報告すること,各学年の不登校の現状,問題行動について聞くことができます。切り出し方は,それぞれですが,生徒の様子を見に行ってもいいかという許可をもらいます。その流れから,この気になる生徒を挙げてみると,具体的な児童生徒について話してくれることがあります。
そのほかにも学童の先生などさまざまな場所から情報が得られます。しかし,初日から1ヶ月の目標は,教職員や関係者からの信頼獲得と情報の獲得です。それさえできれば,学校でスクールカンセラーが活動しやすくなること間違いなしです。
必要なものを揃える
子どもを知るために写真を借ります。前任者から気になる子どもの情報を知ることと,実際の面接をつなげるためにも写真はお願いしましょう。なぜなら,見た目と情報をリンクしないと,面接で扱えないからです。名前だけだと,エピソード記憶にならないため記憶に残りづらいことや,実際にあったときに「〇〇の子だ」と情報を思い出せるように写真を借りて,そのこの情報と関連づけて覚えておきましょう。
スクールカウンセラーの事務作業として最も重要なのが,活動記録をつけることです。なぜなら,管理職との情報の共有と自分の活動を証明するためです。特に,スクールカウンセラーは,相談室で1人で活動する場合が多いため,記録簿に残すことは大切です。その際に,簡潔に事実のみを書くことに時間をかけましょう。活動簿を副校長先生に提出する際は,一緒に報告することをお勧めします。なぜなら,これも信頼関係につながるからです。
結論を言うと,スクールカンセラーとして相談室でカウンセリングする環境を整えることです。そのためには,記録用紙や,ペン,ファイルを入れる場所などを整理するが重要です。必要な書類については,用務室にあります。用務員さんにお願いしましょう。
まとめ
①今回の記事ではスクールカウンセラーとして勤務校に初日でやるべきことについてを説明しました。
②具体的には,「信頼関係構築と学校のニーズを知るために,各学校の教職員や関係者から学校のニーズについて受容的に聴く」です。各役職ごとに特徴が異なるため,それを踏まえた情報収集が大切です。さらに,「カウンセリングを実施するために,“写真を借りる”,“記録簿をつける”,“”相談室備品を整える“」ことが初日にできることです。
初日の不安が、信頼関係構築と学校のニーズを知るだけでいいんだとわかるだけで,具体的な行動が浮かび上がってくるのではないでしょうか?
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臨床心理士 & キャリアコンサルタント。早稲田大学大学院 修士課程 卒業
Acceptance and commitment Therapy(認知行動療法)を専門とし、より良い生き方を軸におくカウンセリング(子育て・女性・働く人)や、より良く働くことに関する相談を得意とする。人生100年時代を生きるみなさん一人一人の ”より良い生き方” に向けて,全力でサポートしていきます。「自分自身の大切なこと(価値)は何なのか」を、さまざまなワークを使用しながら一緒に見つけていきましょう!